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頭城(Toucheng)の旅

職場で外国人向けの1泊2日の小旅行があることを日本人同僚の女性Kさんから聞いたので申し込んだ.彼女も前回行って楽しかったので今回も行くつもりと聞いた.聞いた日の2日後の金曜が締め切りだったので,金曜の昼休み直後にいって申し込んだ.どうやら私が60人の定員の最後の人だったらしく,そのあとに行ったKさんはあぶれて待ち行列に入ってしまったようだ.いやはや申し訳ない.

旅行の目的地は頭城(Toucheng)の頭城農場で台湾文化(農業)の体験をするのがメインで,その途中で林美石磐(Lin mei shi pang)というところでちょっとした渓谷を見て回るというもの.

14日(土)
参加している日本人は私一人で,ひとりで渓谷をまわっていると,案内役の台湾人の若者の一人が寄ってきて「日本人ですか?」と聞いてきた.どうもいつもつるんでいる案内役の子が日本人と話したがっているから話してやってくれないかということだったので快諾.最近日本語を勉強し始めたらしい.自分からなかなか話しかけるのが苦手な私にはちょうど良い.日本語を勉強し始めと言うので日本語で話してくるのかと思ったら全部中国語.英語も苦手っぽい・・・.中国語のテストの時もそうだったが適当に質問を推測して適当に答えればいいのに全部きっちり分かるまで聞こうとするから全然話が進まない.最初に声をかけてきた方はある程度英語がしゃべれるみたいだったので通訳してもらい,私も怪しい中国語を使いながらの実践トレーニング.途中でその2人とはぐれてしまって,またひとりで歩いていたら別の子から声をかけられた.大阪に行ったことがあって,浴衣を着たら歩きにくくてこけそうになったそうだ.とりあえず着物の方がもっと大変だよと教えておいた.いつも一人でいるので,かわいそうに思ったのか,日本人に興味があるのか案内役の台湾人若者にいろいろ声をかけられて,最終的な半分くらいの人数の台湾人若者の仲良くなった.他の国の人は結構自分たちの国で固まっているので実はかなり助かった.

バスで隣に座っていたのはフランス人の子.何を話せばいいのかわからなくて,とりあえず,「こんにちは」はフランス語で何というのかと聞いてみた.思いのほか食い付きが良かったのでいろいろ聞いて,こちらも日本語を教えて場つなぎに.フランス語の「Au revoir(さようなら)」の発音がすごく難しく,喉を震わせるように発音する.「不是!不是!」と連発されてしまった.中国語も少し分かるらしい.発音が良くなると「對」と言ってた.その子は車酔いをするらしく,停車中以外はおとなしくしてないとだめみたいだったので,フランス語ネタで逃げ切れそうだ(笑).

農場に着くと竹トンボを作ったり,竹笛を作ったり,竹で出た鶴の置きおものを作る工作時間が設けられていた.竹の鶴は接着剤を使わないと作れない割には接着剤を出す機械が3台くらいしかなく,大行列.作れなかったので翌日に持ち越し.その後はバーベキューにゲーム,ダンスなどをやっておしまい.

泊まる部屋はかなり狭く,セミダブルが2つ入っている部屋に4人.今日初めて会った人と広くないセミダブルで寝るのはちょっと抵抗があったがしょうがない.なんてったって,バス代参加費こみこみで1000NT$ですから・・・.

同じ部屋に中国人の若者がいたので少し意地悪な質問をしてみた.

「近い将来,台湾を併合するか,そのまま台湾を独立させておくか決めないと思うが,君の意見は?」
そうすと,その手の質問は自主規制が入るのか,何も考えてないのか分からないが「勉強が忙しいし,ゲームも忙しい(遊んでるんだけじゃないか!w)のでそのようなことはあまり考えてない.学生の身分なので政治に大しては無力だ」とかなり逃げ口上.ただ台湾人の多くは独立を望んでいるということは理解してたので台湾としては交換留学生を受け入れる戦略は間違っていなだろう.2005年に中国が台湾に対して武力を使おうとしてたことも知っていた.

中国人の若者が出かけた後,インドネシアの若者が部屋に戻ってきたので似たような話をしてみると彼も台湾人は独立したがっているということは知っているようだった.韓国の若者はずっと彼女と話をしてたようで,私が起きている間には帰ってこなかった.

15日(日)
朝4時30分起床で近くの山に登って日の出を見る.午前中はまず昔ながらの「炕窯(kang yao)」という窯を作ってトウモロコシを蒸し焼きにして食べる.その後,農業実習として苗を植えたり,石臼をひいたり,風を送ってもみ殻を選別する機械(名前失念)を使ってみたり,藁紐を編んだ.藁紐は子供のころできなくて,お爺さんに作ってもらった記憶がある.最初うまくいかなかったがどう編めばいいのか理屈は分かっているので試行錯誤しているといつの間にかできていた.2?年ぶりの挑戦で晴れてリベンジ.

農業実習の後の昼食でまた台湾人の若者のテーブルに誘われた.食事がほぼ終わってくつろいでいると日本語の名前を付けてくれと言う話になり大盛り上がり.ただでさえ名前付けるの苦手なのに急に言われてかなり困ってしまった.もう,しょうがないので思いつく限りの名前を付けてしまった.つけた名前は次の通り.研二,一郎,友子,鈴子,さくら,夏子.特に「さくら」と付けた子はそもそもその名前にやや不満そうで,更にピンクのシャツを着てたからそうつけたと思わず言ってしまったらますます不満そうになってしまった.「さくら」も悪くないと思うけどなぁ(苦笑).でも女性の前に「子」がつくやつが多くて芸がなかった.Kさんが来ていて助けがあればもっとましな名前がつけてあげられたろうに・・・.

午後は草花を使ってTシャツやバッグに模様をつける工作と昨日の残りの工作.時間がなかったのでなるべく簡単で見栄えが良くなるようにしてみた.

バスが出るまでおやつタイムがあって,その時に台湾人若者から日本語の名前の話を聞いたフランス人若者が自分も名前を付けてほしいと言ってきた.さて,また困った.どうしようと思ってとっさに思いついたのが「新助」.これでいいかw.クレヨンしんちゃんの新之助をもじったことにしておいた.

工作や農業実習はそれほど魅力的なものではなかったが,いろいろな若者と知り合えてなかなか楽しい2日間であった.
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コメント 2

SOLA

おー、肖像権(命名権)侵害や!
by SOLA (2009-03-23 17:54) 

かっきい

それはないなぁ.つけたのは一般的な名前だし,一人の人が独占的に使う権利はないんじゃないかなぁ.SOLA氏そのものが出てくるわけでもないので肖像権も何もないのではないでしょうか?ところでSOLA氏の名前がその中にあるんですか?(笑)
by かっきい (2009-03-24 13:14) 

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