台湾の結婚式二次会

台湾の結婚式の二次会によばれることになった．その新朗とは日本で会ったこともあるし，いま少し一緒に仕事している．その二次会で少年隊の「君だけに」を歌う予定だったがメンバーの一人が来られなくなったので，日本人の私に白羽の矢が立ってしまった．私の音痴ぶりを知っとるのかね・・・・．

なかなか代わりができる人もいないだろうし，せっかくの祝いごとなので引き受けることにしたがちと気が重い．そもそもその歌知らないし．歌を聞いてみると結構難しそう．最低限歌を覚えねばと思い，なるべく家に帰った時には歌をかけるようにするといういくばくかの努力と前日に申し訳ない程度の練習を部屋でやっていた．後で聞くと踊りも少しやらねばならぬそうだ．合わせの練習なしにできるものなのだろうか？さらに心配が増える．

白いシャツが必要だということだったが，持ち合わせがないので買うことにした．台北の三越で物色．幸いバーゲンのシーズンのようで1380NT$のシャツが880NT$．ものも悪くなさそうだ．スーツ用の白いシャツがなかったのでちょうど良い．

ついでに昼食をしようとうろうろしていると吉野家を発見．挑戦してみた．日本の吉野家とは違い，マクドナルドと同じように，カウンターで注文して，お金を払い，トレーにのった牛丼を席まで持って行って食べる．牛丼単品はなさそうで，どれもお茶と漬物がついてくるセットメニュー．今回はシンプルな，一番安い牛丼を頼んだ．

吉野家の牛丼

牛丼の味は日本で食べるのとそん色なく，何の不満もなかった．ちょっと汁が少なかったかな？汁だくという注文はできるのであろうか？私の中国語だと難しそうだが・・・．紅ショウガ，これがいただけない．全くおいしくない．風味がなく，ただ甘いだけという感じだった．台湾人は甘いもの好きなのかな？

結婚式二次会の会場はディスコバー．出演者ということで早めに会場に入って準備をすることになった．駅で相方の人と初めてあった．会えるかどうか非常に心配だったが，二次会の招待状を見ていたら向こうが気づいたらしく，声をかけてきてくれた．

ここで初めて3人そろっての打ち合わせ．1回だけ練習し，ダンスのやり方をならった．忙しい新朗はそれこっきりで，会場をいったりきたり．残された二人はおとなしく各々歌とダンスの練習．

出演するときは白いタキシードに着替えなくてはいけないのだが，プログラムがまったくわかっていないのでいったい自分の出番はいつなのか，あまり落ち着かない時間が続く．しかし，意外と緊張することはなかった．歌詞カードを見ていると，上司がやってきて，出番はいつか？と聞いてきたが，分らないとしか答えようがない．

そして，二次会の終盤，合図だと言われていた，火を使った出し物が始まった．ついに来たか！急いで楽屋裏へ移動し，着替える．

歌はソロの部分があり，ちょっと自信なかったので歌詞カードを小さく折りたたんでカンニング．ソロ以外は見ないで適当に歌ってしまった．ダンスもほとんど合わせていない割にはそれなりにうまくいったようだ．

終わった後，皆さんよかったと言ってくれたが，ひとり，直属の上司の奥さん（日本人）から，歌詞のカンニングはいただけないけど，ダンスはよくあっていてよかったよ，といつもながらの鋭い指摘を受けてしまった．いつもストレートに言ってくれる奥さんには感謝．

二次会の催しは新朗が自らダンスを披露するものが多く，新朗が一番頑張っており，汗だくになっていた．聞くところによるとこのような催しは台湾では一般的ではなく，非常に特殊な例だということだった．一般的な台湾の二次会にも出てみたいものだ．

がんばる新朗